お菓子を守れ!
こどもたちのお菓子を何でも食べてしまう夫から守らなければならないので、お菓子の箱に名前を書いておいた。
今日は長女が帰ってくるなり友達の家に遊びに行くというので、その名前を書いたお菓子を持たすことになってしまった。
余計な気を遣われないか気になったので、名前をマジックで消して、「みんなでたべてね」と書いたが、かえってひどく恥ずかしい感じに。
これは「家でパパが何でも食べちゃうから、思いとどまってもらうために、書いてあってね…。」などといいわけを書きたいくらいだが、それもまた恥ずかしい。
どうか気づかれませんように。もしかすると娘は友達に説明するだろうか。気になってしまう。
ケチくさいが、夫には気軽に食べられてしまっては非常に困る。食べ物の恨みはおそろしい。あっても気にかけなさそうに見えたものが、なくなったとわかったときのそれはそれはおそろしい情景。夜に発覚しようものなら大ごとだ。外まで響き渡ろうかという叫びと騒ぎ。床を激しく打ち付け、踏み荒し、近づくものはひどい目に遭う。場所と時間はかまわない。
たとえ買いに走ったとして、誰がその間なだめすかす役を押し付けられることか。
かといって暴れ馬を静めるすべを持たないものを残して家を出るのもおそろしい。
という話せば長い理由をうまく伝えられるだろうか。
どうか気づかれませんように。
このように家庭内事件は未然に防ぐのがむずかしいことが多い。
こどものお菓子ならばまだよし。嵐に耐えて現物支給をすれば事なきを得る。
ただ手土産用にと取り寄せの菓子折りを豪快に開け放たれたとき。
信じられないことだ。名まえを書いて置くわけにもいかないし、そもそもこんな立派な箱を確認もせず開けるか???
何日も冷蔵庫で大切に大切に冷やされ保管されてきたお取り寄せゼリーたちは明日にも正しい場所で笑顔に迎えられて味わう予定だったというのに。
なぜここでいとも簡単に開封されている?
それ以来冷蔵庫で、手をつけていいのは最下段の物のみ という厳格なルールができあがった。
そして絶対に気づかれないようにしたいときは、野菜室に保管するという秘密の隠し場所も定義された。
とにかくあらゆる棚という棚から見つけ出すという特殊能力は次女に受け継がれている。
さて、気になる子どもの反応は。
帰ってきた長女に確認をしたところ、「誰も気づかないし、気づいたとしても気にしないよ」…おぅ、小学生の適度なリサーチ能力か、はたまた世渡り上手の気遣いか?
どちらにしても救われた。。。としておこう。